今日はビックリさせちゃうぞ!
おとこん 13
今日は酒場に幼馴染三人組を呼び出してます
「お待たせー」
「、久し振りね!」
「そうだね、プリンセスとスチュアートは久し振り」
「ああ」
「タイロンは一昨日ぶり…えーと、昨日ロベルトから聞いた」
「…おう」
微妙な空気が漂う
「何かあったの?」
「ん?ああちょっとね。んでその流れで、私言いたい事出来たんだけど…」
アイリーンから報告しよっと
彼女の耳元に顔を近付けて囁く
「実は私、女なんだ」
「………………うそっ!!!!??」
バッとローブの中に手を突っ込み胸を触られる
…アイリーン…まず確認すべきはソコなのかい?
いや下の方触られても困るけどさ…
「どうしたお嬢」
「……ほんとだわ……」
「でしょ?」
「「なにがだ…?」」
アイリーンは聞いていない
訝しそうなタイロンとスチュアートに説明する
「私が女だって確認してるんだよ」
「………………は?」
「………………なんだと?」
二人が固まっている間にアイリーンが復活した
「、あなた初めて会った時“男”って言ったじゃない」
「言って無いよ、プリンセスが『男よね?』って確認してきたから
『女に見えるんですか?』って言ったんだよ」
私がニヤリと笑うと
アイリーンはこめかみを指で押さえた
「……やられた」
「まぁまぁ、あの時はその方が都合良かったからさ!」
ごめんね?と謝る
「事実か、」
「そうだって言ってるだろ?」
「信じらんねえ…」
「…あ。ローブ脱いで確かめさせてやろうか?」
バサリとローブを脱いでタイロンに近付き、手を取って私の腰に這わせる
「ほら、身体の線が女だろ?」
「あ、ああ…(こいつほんと無自覚に凄い事すんな)」
「ちょっと!?」
「お前、何をしている!」
アイリーンとスチュアートが騒ぐ
「???…何、二人とも」
「何じゃないわよ!どこ触らせてんの!」
「どこって、腰だけど。え?なんかまずいの??」
「お前、女性なのだろう!?少しは恥じらいを持て!」
二人揃ってそんな騒がなくても…
「スチュアート…その前にさっきプリンセス私の胸触ってたじゃん。
それは恥じらい持たなくて良いわけ?」
ジッとアイリーンを見つめる
「うっ!…ど、同性だから良いのよ!!」
「今詰まったよね!?腰ぐらい良いじゃんか!なっタイロン!!」
「それ俺に振るのかよ?!え、えーと…
が気にして無ぇみてえだから良いんじゃねえか?」
「ほら!良いっていってんじゃん!!カーティスは着替え覗いてきたし、
ロベルトなんか私の足ガン見したんだから腰くらいどうってこ…」
「「「ちょっと待て(待って)」」」
三人とも同時にはもってきた
息ぴったりだね
タイロンにガッチリ抑えられ
アイリーンとスチュアートに囲まれる
「な、何?」
「二人ともお前が女だと知っているのか?」
「うん」
「カーティスにはいつ覗かれたんだ?」
「え…と。スラムに引っ越して数日後…?」
だと思う。多分
「ロベルト…は一昨日泊まった時だな」
「正確には昨日だけど。ロベルトは私のミスでさ」
「どういう事?」
「酔っててパジャマ半分こし――」
「あんた達そういう関係だったの!?」
落ち着けよアイリーン
「違う。めちゃくちゃ酔っててパジャマ上だけ奪って寝た翌朝に女だってばれたの!」
「ああ…そうなの」
「その時ロベルトの友達が来てさー、その人にも足見られちゃった」
「友達って…杖持って眼鏡だった?」
よし。この流れで良いぞっと
これで頭使わず会話できる
「うん。…プリンセス知り合いなの?」
「ええ、私の家庭教師よ」
「へー…で。喋ったんだから離してくんない?」
「お、おう」
タイロンが手を離す
アイリーンが最後に聞いてきた
「……まだ聞く事は残ってるわ」
「?何?」
「どうして女だって言う気になったの?」
「ああ、それか。私が女だって知ってる人物の方が多くなったからだよ
他人経由でばれる位なら自分で言った方が良いと思って」
「そうね。人から聞かされるより言ってくれた方が良いわ」
「でしょ?さて皆様、ご質問は以上でよろしいですか?」
そう言うとスチュアートが口を開いた
「、私の質問には答える気は無いのか?」
「前も言ったけど、私では答えられないんだって
っつーか、まだ調べてたんだ。なんかわかった?」
「ふん。愚問だな、分からないから聞いているんだ」
「…だろうね」
スチュアートでも手がかり無し…か
「さっ!じゃあ私今日の用事は終了したし、帰るな!」
「え?ちょっと?!」
アイリーンの制止を振り切って酒場を出た
もうすぐ雨期がやってくる
+++あとがき+++
今回は短めで一旦切ります
次回は多分ギャグ要素皆無でまいります